獅子舞はササラジシともいわれ、獅子が舞うことを「クルウ」と言います。この舞は、遠い国から訪れた強力な神が、ムラ人の幸福を守るために、悪霊・悪疫を退散させてくれる芸能ですが、ムラ人にとってはこれは五穀豊穣感謝の行事でもあります。獅子舞は県内に二つの系統があり、一つは秩父を源流とする山岳系統のもの、他の一つは川越を中心とする平野系統のものです。
高倉の獅子舞はこの二つを折衷した山麓系統のものだといわれています。宮参りのときに、社殿を三廻りしてから、神社の前庭で本番をクルウなどが特色です。
 この行事は現在は11月2、3日の2日間に行われていますが、昭和53年までは毎年11月8、9、10日の3日間日枝神社祭典に合わせて行われていました。8日は揃いの日で、総仕上げとして予定の演技を行ない、9日は祭典当日で、10日はムラ廻りをしていました。


【会場案内図】

構成

万灯・貝吹き(ほら貝を吹く)
天狗・花笠
はいおい(軍配を持って案内する)
前獅子(男獅子)
中獅子(女獅子)
後獅子(男獅子)
笛吹き・歌うたいなどです。
時には、ひょっとこ・おかめの道化も加わります。
11月2日午後1時より ・・・
★日枝神社を出発し、稲荷神社、高福寺において「女獅子かくし」、「竿がかり」の二舞いが行われます。
11月3日午後1時より ・・・
★日枝神社において、「女獅子かくし」二舞い、「竿がかり」一舞いが行われます。

「ヒーヒャ・ヒートヒャヒヒ」と宮参りの笛の音が青空高くひびきわたる高倉の秋祭りを楽しみに待ちましょう。

 

こちらは、10月25日から前日の11月1日まで、日枝神社敷地内にある高倉会館での練習の風景です。夜の 8時くらいからスタートし、11時、ときには12時くらいまで先輩などから指導をいただきます。
 
高倉在住の方が集まり、祭典に使用する花つくりのショットです。住民の方々一人一人の協力により、獅子舞の伝統が後世に受け継がれていきます。
 
祭典当日、獅子頭に紙つけをします。毎年、少しずつ紙を足していきます。こちらは、中獅子(女獅子)用の色紙です。右は草鞋(わらじ)、当日に使用されますが、最近は、草鞋をつくる方も減少傾向です。
 
こちらは花笠(ささらっ子)、4人の小学生が女装、振袖の着物に黒足袋、紅白の鼻緒の草履を履き、手にササラを持ち、花笠を被ります。花笠は黒塗りでまわりに赤い縮緬の布が巻いてあり、垂れ下がったものです。
 
こちらは、はいおい 陣羽織とたっつけを着て、赤いたすきをかけ、鉢巻をして、黒足袋に草鞋を履きます。右手に軍配、左手に采配を持ち、獅子を先導します 。Web管理者の私が小学4年生から約30年踊っています。
 
獅子頭は竜頭獅子で、前獅子の頭は朱塗り、捻りの角(つの)と鳥の羽毛がつき、中獅子(女獅子)も朱塗りで、黒線のはいった丸い角と鳥の羽毛、後獅子は黒塗りで、飾りは前獅子と同じです。いずれも紙の垂(しで)を垂らし、水引をつけ、太鼓をつけ、バチを持ちます。
 
こちらは、獅子舞全般を支える笛吹き、貝吹き(ほら貝を吹く)の合図の後、笛の演奏が始まり、獅子達が踊り始めます。曲目は決まっていますが、吹くタイミング等、かなり難しく、ベテランの方々のリードが必要となります。
 
獅子舞、舞踊だけの儀礼的なものと、演技的なテーマをもつものがあり、後者には「竿がかり」や「女獅子かくし」などがあります。地元では保存会が結成され、毎年毎年練習を重ね、伝統を守っています。皆さんも是非一度、見学に訪れて下さい。お待ちしています。
 
 
動画でご覧下さい。

(1)

(2)
 

[Web管理者・小川貴範] [埼玉県鶴ヶ島市・脚折雨乞行事] [鶴ヶ島千人同心行列]